給湯器から「ブオーン」というファンモーターの異音が発生した場合、修理の選択肢は大きく分けて「部品交換」と「給湯器本体の交換」の二つになります。どちらを選ぶべきかは、その給湯器の「使用年数」を基準に判断するのが最も合理的です。まず、「部品交換」で対応するのは、給湯器の設置からおおよそ7年未満と比較的新しい場合です。この段階であれば、ファンモーター以外の部品はまだ十分に機能している可能性が高いため、原因となっているファンモーターだけを新品に交換することで、比較的安価に問題を解決できます。ファンモーターの部品交換にかかる費用の相場は、部品代と技術料を合わせて、おおよそ30,000円から50,000円程度です。ただし、7年近く経過していると、他の部品も劣化し始めているため、数年以内に別の箇所が故障するリスクも考慮する必要があります。一方、給湯器の「使用年数が8年以上、特に10年を超えている」場合は、「給湯器本体の交換」を強くお勧めします。給湯器の設計上の標準使用期間は10年とされており、この年数を超えると、ファンモーターだけでなく、電子基板や各種センサー、熱交換器など、様々な部品が寿命を迎え、故障が連鎖的に発生する可能性が飛躍的に高まります。仮に今回ファンモーターを交換しても、すぐに別の部品が故障すれば、修理費用が積み重なり、結果的に新品に交換するよりも高くついてしまう「修理貧乏」に陥りかねません。新しい給湯器本体への交換費用は、機種や工事内容によって異なりますが、一般的な追い焚き機能付きの給湯器で15万円から25万円程度が相場です。最新の省エネモデル(エコジョーズなど)に交換すれば、長期的に見てガス代の節約にも繋がります。10年という節目を、安全と経済性の両面から、給湯器の交換を検討する絶好のタイミングと捉えるべきでしょう。
給湯器の異音修理、部品交換と本体交換の判断基準と費用