お湯が出ない、でもガスコンロは使える…そんな状況で、自分でできる範囲のチェック(リモコン、蛇口、給水バルブ、フィルターなど)をしても改善しない場合は、給湯器本体の故障や、専門的な知識が必要な問題である可能性が高いです。このような場合は、無理に自分で何とかしようとせず、専門の修理業者に依頼するのが賢明です。では、業者に修理を依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。修理費用は、故障の原因や交換する部品、そして依頼する業者によって大きく異なりますが、おおよその目安を知っておくと良いでしょう。まず、業者が訪問して状況を確認するための出張費や点検・診断料がかかる場合があります。これらは、数千円程度が相場ですが、業者によっては修理を依頼すれば無料になることもあります。次に、具体的な修理作業にかかる技術料です。故障箇所や作業の難易度によって変動します。そして、故障した部品を交換する場合は、その部品代が加算されます。例えば、点火プラグやイグナイターの交換であれば、比較的安価な部品なので、総額で1万円~2万円程度で済むことが多いようです。水流センサーや温度センサーの交換も、同様に1万円~2万5千円程度が目安となることがあります。しかし、ファンモーターの交換や、ガス電磁弁の交換となると、部品代も技術料も上がり、2万円~4万円程度かかることもあります。最も高額になる可能性があるのが、電装基盤(制御基盤)の交換です。これは給湯器の頭脳とも言える重要な部品であり、交換費用は3万円~5万円以上になることも珍しくありません。給湯器の使用年数が長い場合(一般的に10年以上)や、修理費用が高額になる場合は、修理するよりも新しい給湯器に交換した方が、長期的に見て経済的であると判断されることもあります。修理を依頼する際には、必ず事前に見積もりを取り、作業内容と費用について十分に説明を受け、納得した上で契約するようにしましょう。複数の業者から見積もりを取るのも有効です。